唐突な話で恐縮ですが、2016年11月、最新版『GENESIS』が発売された長寿コンテンツ、SDガンダム Gジェネレーションシリーズ。その原点となる『SDガンダム Gジェネレーション』がPlayStationソフトとして発売されたのは、なんと1998年のことなんだそうで、もうかれこれ19年も前になるんですと! いやはや時が経つのは早い。まだ持病も贅肉もなく、肌もツヤツヤだった頃の20代の私が瞼の裏に甦ります。
しかし、どういうわけか、ガンダムっちゅうのは、幾つになっても卒業できませんね。
・・・まあ、私だけかもしれませんが。いや、そんなことはないはず。
Gジェネも『OVERWORLD』までは新作が出る度に「いかん、いかんぞ」と呟きながら手を出してきた私も、老いぼれたせいか昔のような闘志が湧かぬまま『GENESIS』には参戦していません。それ以前にPS4を買うところから、って話なんですが(VITAでやるのはちょっともったいなくって・・・)。発売以降「どんなミッションが待ち受けているのか」「戦闘アニメパートはどう進化を遂げたのか」などと気にはしていたものの、結局購入には至らず、気が付けば、半年以上が経ってしまっておりました。
8000円オーバーの新作を買おうか買うまいか、悩みながらWebの大海原でGジェネラーたちのレビューの波間をさまよっているうちに、先ほどの「Gジェネが20年目を迎えようとしている」という情報に出くわしたというわけです。「そうか、そんなに刻は流れたのか・・・」と感傷に浸るべく、初代『Gジェネ』に関する情報をググってみたら、驚くほど情報が少ないんですよ。当時、攻略情報を提供していた方のサイトがかろうじて残っているくらい。
バンナムの Gジェネレーションポータルサイト ですら、放置感満載です。
知りたい情報が、知りたい以上にダダ漏れしている、それがWebじゃないのかいっ!
まあ、しかし、冷静になって考えてみれば"19年"ですからね。そりゃ仕方ないですね。あの頃、18歳だった少年は、いまやアラフォーのオヤジ予備軍となり、あの頃、発売されたばかりのWindows98は、いまやWindows10となり、はたまた、あの頃、時の人となったハマの大魔神もパイレーツも、もはや多くの人が忘れ去ろうとしているわけで。そんな中、Gジェネというコンテンツが迷走はしつつも新作が出続けていることを、私たちはもっと感謝しなければいけませんな。
燃え上がった初代『Gジェネ』への想いは鎮まるはずもなく、スッカスカのポータルサイトに見切りをつけた私は、数年前に思い出コレクション用に中古ショップで買った(¥324)初代『Gジェネ』を本棚から引っ張り出し、まだ開けてもいなかったビニールのラッピングを引きはがして、懐かしい黒いCDをPS3に挿入してみました。
うおおおおお! 懐かしい! 懐かしすぎる。粗いCGムービーですら愛おしい!
そのまま記憶を辿るようにして、ゲームを初めてみました。
「うぬ?」
「・・・うぬぬぬぬ?」
「んがーっ!」
年甲斐も無く呻き声を発する私。
難しい! なんだこの難しさは。
大切な我がユニットたちが、ガンガン撃墜されるじゃないですか。全長20mそこそこのセイバーフィッシュが、いともたやすくムサイの主砲に撃ち落とされる。そんなことがあってたまるかっ!
しかし、これが1998年なのでありました。私は昨今のGジェネに甘やかされていたことに気が付きました。あの頃の私なら、慎重にセーブを重ねながら、何度も何度もコンティニューし、なんなら最初からプレイし直すことも厭わなかったでしょう。しかし、もういい歳です。人生の半分は浪費してしまい、なんなら最近は視力も覚束なくなり、夜も早い時間に眠くなります。こんな歳にもなると「おい、一緒にGジェネやろうぜ!」なんて気軽に声をかけられる相手もいませんし、探すのは至難の業です。もう、あの頃と同じように戦うのは無理だと悟りました。
さっそく、Amazonで攻略本を検索。諸君、便利な時代になったものだな。
そして探し得る限りのGジェネ本を大人買い。
◎『SDガンダム ジージェネレーション コンプリートガイド』(アスキー)
◎『SDガンダムGgeneration必勝攻略大全』(講談社)
◎『SDガンダム ジージェネレーションMS進化論』(双葉社)
◎『SDガンダムG generation―ゲームの歩き方BOOKS』(徳間書店)
◎『SDガンダム G-GENERATION MS CGデータファイル』(アクセラ)
全て中古で¥1也。おまけに5冊で1冊分の送料タダだった。でも送料のほうが高いですけれども、こんな本、近所のBook-Offにすら売ってないです。田舎だもの。
諸君、おかしな時代になったものだな。
なんにせよ、闘いの準備は整いました。老いたこの胸の炎がいつ絶えるか定かではありませんが、そして、いったい誰のために、何のためにこんな苦行に挑むのか解りませんが、ひとつだけハッキリと言えることがあります。これだけは堂々と宣言できます。
絶対寝不足になる!
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